藻の一種である「ミドリムシ」で食料問題や環境問題を解決しようと取り組むバイオベンチャー、株式会社ユーグレナが注目されています。
そもそもどうして「ミドリムシ」が食料や環境問題を解決できるの?
こんな疑問にお答えします。
「ミドリムシ」は、その栄養の高さと二酸化炭素吸収力で「地球を救う」可能性があるといいます。
「ミドリムシ」は人と地球を健康にする!?
「ミドリムシ」は微生物で、目に見えにくい0.05mmほどの大きさで顕微鏡しか見えません。水田や水たまりで見かける藻の一種です。
「ミドリムシ」といっても、虫ではなく、ワカメやコンブと同じ仲間に分類され、植物のように光合成を行い、動物のように行動する動物と植物の両方の性質を持つ生き物です。
この小さな生物「ミドリムシ」が、環境、食料、エネルギーなど、世界を取り巻くさまざまな問題を解決する糸口になるといわれています。
今回の記事は、そんな「ミドリムシ」に着目し、ミドリムシを活用した健康食品や化粧品材料の製造・販売のほか、バイオ燃料開発などを手掛けるベンチャー企業の株式会社ユーグレナの創業者である出雲充さんと「ミドリムシ」がどのように”地球を救う”のか「ミドリムシ」の魅力をまとめました。
- ミドリムシってどういう生物
- ミドリムシと出雲充さんの出会い
- ミドリムシを育て、大量培養への取り組み
ミドリムシってどういう生物?
【#イノベーションに寄与した日本の発明】
「ユーグレナ (ミドリムシ) 」ってご存知ですか?
栄養問題だけでなく気候変動問題など様々な社会問題の解決が期待されているんです!
最初は消費者の抵抗感が強く売れなかったというユーグレナの転機は?!https://t.co/q3tiqMYQH1 pic.twitter.com/IWp3VPFKRT— 特許庁 (@jpo_NIPPON) July 5, 2022
地球が生まれるきっかけは、およそ50億年前にさかのぼりますが、ミドリムシは約5億年前の太古の地球に誕生しました。
地球上には約870万種の生物がいると推定されています。
太陽系の天体と比べてみても地球は、豊かな生命にあふれた惑星だと言えるでしょう。
しかし、誕生したばかりの地球は温度が1,000℃以上のマグマに覆われ、生命はとても存在できないような環境でした。地球の46億年の歴史の中で環境は大きく変化し、その中で生命は種(しゅ)の絶滅と進化を繰り返し、現在までつながってきたのです。
その生物の中の「ミドリムシ」は二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す、光合成によって成長します。
「ミドリムシ」は淡水に生息し、海水に生息する仲間もいます。緑色は葉緑体の色をしており、私たちの目に見えない大きさ長さ0.05mm~0.1mm、幅0.01㎜の生物で、鞭毛というひげみたいなものを使って、自分の意思で動くことができ、植物と動物の両方の性質を持っています。
起き上がり運動!#ミドリムシ pic.twitter.com/SZKtUuH1AI
— Eudorina (@Eudorina_ch) June 23, 2022
「ミドリムシ」の最大の特徴は、水と光があれば育つこと、そしてビタミン、ミネラル、アミノ酸など59種もの栄養素を含んでいるため、食品としての価値も高いのです。また、二酸化炭素を吸収する能力が高く環境問題の解決に役立つと期待されています。
②ビタミン13種類
③ミネラル9種類
④不飽和脂肪酸12種類
⑤その他元気成分6種類
「ミドリムシ」は、生物学上、極めて珍しい存在なのです。
ミドリムシと出雲充さんの出会い
星野リゾートさん、ミドリムシが地球環境を救う大研究って持ち上げてるあたりで察しだと思うのhttps://t.co/eyBRJ2S3ha
— peko (@peko409) July 1, 2022
このミドリムシと出雲充さんの出会いは、出雲さんが大学生時代までさかのぼります。きっかけは、1998年にバングラディシュに行ったことでした。
出雲さんはバングラデシュで見た栄養失調の子供たちを救いたいという思いがおきたのでした。
ユニセフにおいても子供の栄養不足、隠れ飢餓など、現代の栄養問題に焦点子どもの健康を脅かす 栄養に乏しい食生活に取り組んでいますが、出雲さんは朝晩カレーしか食べられない子供と生活環境を見て、野菜もフルーツがなく、お肉も魚も卵も牛乳もありません。
子供たちは空腹ではないが、4人に1人は栄養失調という実態でした。そこで食料が少なく、貧しい国の子供たちを救おうと思いつきました。
出雲充さんのヒントは”ドラゴンボールの仙豆”
仙豆がほしい
苗木から pic.twitter.com/ZJwpzjiSWY— どんべー (@vIjB1kXuCJO8Q4S) July 7, 2022
出雲さんは在籍していた東大の農学部へ行き、仙豆のようなものがあるのかと尋ねますが、「豆のなかにぜんぶの栄養素が入っているものなんてあるわけない」と一蹴されますが、「それなら『ミドリムシでしょ』と教えてもらいます。
「ミドリムシは、人間に必要な59種類の栄養素を持っていると聞いて『これだ!』「世界の食料問題を解決したい」
と事業化を目指します。
事業化に向け行動を開始しますが、事業化の相談をミドリムシ研究者を訪れ相談しましたが、「育てるのはむずかしい」という答えしか返ってこなかったそうです。これまでミドリムシの大量培養に成功した例はなかったのです。
最大の問題点は、「ミドリムシは大量に培養できない」ということでした。栄養満点のミドリムシは、いろいろなバクテリアや雑菌やプランクトンの餌食となってしまうのです。
ミドリムシを育て、大量培養への取り組み
これまではミドリムシを天敵の微生物から守る環境をつくろうとしてきたが、発想を変えてミドリムシ以外は生きられない環境をつくることにします。
それが功を奏し、屋外の培養槽をミドリムシでいっぱいにすることができました。
大量培養の成功について、出雲さんは
「日本中の研究者がミドリムシで世の中を良くしようと一丸となった結果で、まさにオールジャパンの取り組みです」
と語っています。
株式会社ユーグレナはその後、商品が全く売れない時期が続きましたが、それから事業規模が拡大し、2012年12月に上場を果たします。
そして、会社の設立当初の目的である「ミドリムシで栄養失調の子どもを救う」事業を開始。
バングラデシュ事務所を開設し、間もなくフィールドテストが始まる予定です。
株式会社ユーグレナ商品
人間が生きていくのに必要な59種類の栄養素を全て天然の形でバランスよく含み、日々の生活に不足しがちな栄養を補います。「ミドリムシ」が唯一持つパラミロンやクロロフィルという成分があなたの健康維持をしっかりサポート!普段の食事を変えずに栄養バランスはみどりむしにお任せ!
愛用者15万人を突破!赤丸印バイオザイム。バイオザイムは、ミドリムシのリーディングカンパニー、ユーグレナ製のユーグレナグラシスを使用。含有量の基準値を満たしたものにだけ許可される承認マークを取得し、品質に信頼がおける製品です。
生物の中ではミドリムシが唯一もっているパラミロン(不要なものを吸着して体外に排出する働きをもつ成分)に着目し、脂肪分解、糖分解を促進するビタミンB群をさらに強化。
年齢による体型の変化をはじめ、不摂生や、食生活の乱れによって、健康診断の数値が気になりだした方、自然のものを使ってダイエットや健康管理をしたい方にオススメの商品です。
他社の「ミドリムシ」商品
【活性酵素とユーグレナ】
からだにユーグレナ Green Tablet 180粒サプリサプリメントタブレットミドリムシビタミンミネラル食物繊維鉄分 euglena
あれこれ試してみたけれど、スッキリしないお悩みに。
酵素は、私たちの元気な体の源となるエネルギーをサポートし、あらゆる生命活動に欠かせない大事なもの。いくら栄養素を十分に摂っても、体内の酵素が足りなければ意味がないとも言われています。
しかし、体内でつくられる酵素の量には限界があり、20代をピークにどんどん減少してしまうのです。
だからこそ積極的に外から摂り入れて補い続ける必要があります。
しかし酵素は、それぞれ働くのにちょうどいい温度やpHなどにこだわりがあり、48℃以上に加熱処理された酵素は働くのをやめてしまいます。
働かない酵素では意味がありません。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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