サクサクッとしたジューシーで、厚みのある豚のロースやヘレの肉の美味しい”とんかつ”が食べたい!
どこかにおすすめのとんかつ店はない?
こういった疑問に答えます。
とんかつ店「まるかつ」は奈良の金子友則さんがSNSで大逆転を引き寄せた
SNSの絆 とんかつ店「まるかつ」の奇跡
庶民の誰もが大好きな「とんかつ」。
全国各地に様々な「とんかつ屋」さんがあるかと思いますが、何度も閉店のピンチを乗り越えて店長「金子友則(かねことものり)」さんの多彩なアイデアで行列店になった、奈良県にあるとんかつ店「まるかつ」。
ところが新型コロナによる緊急事態宣言。絶体絶命のピンチに陥った。その時、またもやSNSが奇跡を巻き起こす。コロナ禍での逆転のヒントがあります。
今回の記事は、コロナ鍋を乗り切り、SNSで活路を切り開いた、そんな「とんかつ店「まるかつ」と店長の「金子友則(かねことものり)」さんについて紹介します。
・とんかつ店「まるかつ」店長 金子友則さんの優しさ
・とんかつ店「まるかつ」奈良
とんかつ店「まるかつ」の店長 金子友則さんプロフィール
【スピーカーさんが決定👏】
4人目を紹介します!
とんかつ店「まるかつ」店長 金子友則約6年前、奈良市にとんかつ店「まるかつ」を開店。
3年間で4度の倒産危機が訪れたが、現在は行列ができる店となった。
コロナ禍の時代においても売り上げを伸ばし続け、全国の飲食店からの注目が集まっている。 pic.twitter.com/8XyQlAiknD— TEDxYouth@Wakakusa (@tedxyouthwakaku) November 30, 2020
1976年 奈良県橿原市出身。 45歳(2022年現在)。
職業:とんかつ店「まるかつ」店長。
高校卒業後に、県内の焼き肉店で17年間も修行したという金子友則さん。
本来は修行した「焼き肉店」を開店したかったそうで、ずっと焼肉屋で働いていたので要領はわかっていました、またいざとなったら焼肉も食べ放題・・・、願わくば女性にモテモテのイケメンですが、初期投資が少なくすむ「とんかつ店」に変更されたそうです。
しかし、店の立地に悪条件が重なり、一時は5000万ほどの借金を抱えて閉店のピンチに追い込まれるも、自分の思い発信したチラシのポスティングやSNSの活用により行列店へと変貌を遂げました。
本当は焼肉屋がやりたかったバカなとんかつ屋から
まるかつって聞いたことあると思ったら奈良の店やん!
前にポストに入ってたチラシが面白すぎて取ってあった pic.twitter.com/m8towHPvu6— 清水Fraibo (@Fraib0) December 14, 2018
引用:https://marukatsu912.com/yakinikuya/
754号線沿いでとんかつ店「まるかつ」を営む金子友則と申します。
正直に言います。私はとんかつ店になってまだ4年目です。親子代々とか、この地で何十年とか、そういう歴史はありません。しかも、この男(私)は告白しますが、本当は焼肉屋を開業したかったのです。
ずっと焼肉屋で働いていましたので勝手がわかっていましたし、いざとなったら焼肉も食べ放題。これでモテモテ間違いなし!えへへへ~、なんて思っていました。「なんてうわついたヤツだ!」「下心まるだしだな!」「だから、小学5年生の時、好きな女の子にふられるんだ」(なんで知ってる?!)と思われるかもしれません。そりゃ、そうでしょう。動機が不純すぎます。それに、今時こんなことを告白したらネットが炎上するかもしれません(せめて炎上するときの温度はとんかつが柔らかくしかもサクサクに揚がっておいしい160 度であってほしいと思う次第です)。
そんな私は、いつか焼肉屋を開業したいという夢(と下心)を抱いて、まずは初期投資の少ないとんかつ店を始めようということになりました。
動機は不純でも、飲食店で約17年修行した経験があって、しかも料理のセンスもあるのでしょうか(あると思います!)、負けず嫌いでこだわる性格もプラスに働いて、おいしいとんかつが出来るようになっていきました。友人からもおだてられて、単純な私は、ますますおいしいとんかつづくりにのめり込みました。
そして開業したのが「まるかつ」です。なんかどこかで聞いたような名前ですが、親しんでほしいという気持ちで名付けました。フランチャイズではありません。か弱き個人店です。
おかげさまで開業してから多くのお客様に来ていただくことができました。ですが、そこは商売の素人です。大失敗をしました。価格を安くしすぎたのです。どれだけ一生懸命働いても赤字で
す。銀行からの借り入れもあります。これでは焼肉屋どころかお店は続けられません。ヘトヘトになっている私のそんな様子を見かねて、知り合いは皆「味にもっと自信を持て!」「安くてそこそこの店ならほかにたくさんある。自分の道を貫け!」「大丈夫だから値上げしろ!」と言いました。ですから、今まで来てくださったお客様には本当に申し訳ないですが、お店を継続させるために覚悟を決めて値上げをさせていただきました。たくさんあったメニューも、絶対にどこにも負けない味だと自信が持てるものだけを厳選しました。
そして……。案の定、お客様は減りました。大丈夫じゃありませんでした。
ですが、通い続けてくださるお客様は想像以上に多く、味に納得してもらえている自信はあります。「まるかつ」では普通のとんかつ店さんよりも時間をかけて調理します(低温の油で揚げますので、どうしても少しだけ余計に時間がかかるのです)。素材もすべてお高いものを使っています。継ぎ足しながら使い続けるお店が多い中で、油も入れ替え頻度を多くしています。歴史もブランドもない当店が勝負するには、素材の力を借りながら、ベストな調理法で挑むしかないからです。
おかげでとんかつの味ならたいていのお店には負けないと思えるようになりました。好きで全国いろんなとんかつを食べて回っているような人にも「だいぶ勉強しましたね」とお褒めの言葉をいただきました。「一リットルの涙」というフレーズを聞いたことがありますが、私はお客様に「うまい!!(ジュルジュルジュル~)」と一リットルのよだれを流していただきたいです。一度食べてほしいと心の底から思っています。
そこまで味にこだわるのは、ビジネス、特に効率、利益率という点からすると間違っているのかもしれないと思いました。でも味へのこだわりは捨てられません。
なぜなら、ちゃんとおいしくいただかないと、命をくれた豚たち、育ててくれた酪農家さんをはじめ、油やパン粉を作ってくれている生産者さん、私のとんかつづくりに関わるすべての人に申し訳ないからです。
私は、みなさんがつないだバトンの最終ランナーとして、考えられる最高レベルのとんかつをお客様にきっちりとお届けしたいのです。
でも、究極のとんかつ、などとわざわざ言うつもりはありません。それを決めるのはお客様ですし、私はいろんな生産者さんの思いをつないでいるだけですから(ちょっとカッコイイこと言った!)。それに、究極においしい料理は、きっと家族や好きな人と笑顔で食べる料理です。「まるかつ」には、たとえばお母さんが家族のことを考えて作ったような、そんなお料理に勝てるようなとんかつはありません。
ですが、ちゃんとおいしいとんかつをきちんと誇りを持って提供させていただきます。リーズナブルなお店も必要ですが、たまの贅沢に本当においしいと思えるものを食べられる幸せを提供できることを私は追求しています。親孝行や記念日などにもどうでしょうか?
単純な私の今の夢は「まるかつ」をとんかつ店として全国に展開していくことです。ゆっくりでも、必ずやりとげたいと真剣に思っています。今は大きな全国チェーンのお店も、最初は1店舗からスタートしたはずですから。そして、ご近所のみなさまには「あのとんかつ店、奈良から始まったんだよ」と言わせてみせます。あの紅白に出ている歌手、売れる前から知っていたよ、という、あれです。オレの地元だよ、と好きなだけドヤ顔してください。今からドヤ顔のご準備を。
そのためには、ぜひ、一度お店に足をお運びください。あまりハードルを上げるのはどうかと思いますが、きっと笑顔になっていただける味だと自負しています。全国の名店と言われるとんかつ店40店舗以上を回って勝てるまで追求してきた味です。うまい!と言わせるとんかつを食べさせますので。焼肉屋?もう私はとんかつ一筋でいいです。
人生いろいろありますね。気分が落ち込んだときは食べに来てください。キャベツとご飯、しじみのお味噌汁と笑顔のおかわり無料です。
ぜひ「まるかつ」をかわいがってください。笑顔になっていただけるお店を今日も作って待っています。
奈良のとんかつ店がどこまでできるか挑戦していきたいと思います
「まるかつ」店長 金子友則
現在はスマホなどの普及により、人と人との繋がり方や関わり方が以前とは全く異なってしまっています。人との繋がりは表現の仕方によっては、違う世界が開ける事に気付かされたように感じます。
とんかつ店「まるかつ」店長 金子友則さんの優しさ
金子友則さんは、2018年に発生した福井県など豪雪被害にあった人たちを勇気づけようと「福井県民」とわかるものを提示してくれた方には「全メニュー半額」といった事をツイートしました。
このツイートが多くの反響を呼び、石川県や富山県・新潟県の方々にも対応する事を呼びかけます。
「本当はお金があったのにお金がないとうそをついて、友人たちと悪のりで利用してしまった」と、一人で戻ってきて泣きながら謝ってくれた学生さん。若いうちにいくつかの大事なことに気づけたことはきっと彼(ら)の財産ですし、彼の勇気と行動のおかげで私も救われました。無料食堂は今日も営業中です。 pic.twitter.com/yYYyCyV5wa
— とんかつ店まるかつ奈良本店・生駒店・天理店 (@marukatsunara) June 3, 2022
結果的に金子友則さんの優しさが、北陵の方々に大きな勇気になった事でしょう。
またある常連のお客さんからの電話で奥さんが通帳を持って出て行ってお金がなく、ツケで食べさせて欲しいとのワラにもすがる思いの電話に、むげに断る事が出来ず、ツケという形で弁当などを提供していたエピソードがあったそうです。
無料食堂はまさに宅食サービス
「お腹が空いてもお金ないときや、お子さんに美味しいものをお腹いっぱいに食べさせてあげたいときは、コソッと店長に相談してください」。
まるかつ無料食堂、本日よりコソッと開店(アホな店長がまた何か始めましたので見てやってください) pic.twitter.com/z0Rh2RLFWj
— とんかつ店まるかつ奈良本店・生駒店・天理店 (@marukatsunara) May 4, 2018
今の世の中で金子友則さんの取り組みは、本当に涙が出ますね!(泣)
関連記事:宅食のサービスはこども・孤立親子向け「こども宅食」困窮家庭を救う
宅食のサービスはこども・孤立親子向け「こども宅食」困窮家庭を救う
とんかつ店「まるかつ」奈良
住所:〒630-8441 奈良県奈良市神殿町667-1
電話番号:0742-81-4568
営業時間:営業時間 11:00~22:00
定休日:年中無休
お持ち帰り:こちらのページよりぜひご利用をお待ちしております!
ご予約:お電話0742-81-4568、またはこちらのフォームから共同駐車場
共同駐車場:50台
引用:まるかつ
とんかつ店 「まるかつ」のとんかつメニュー
「トマトの豚バラ肉巻きかつ」
揚げたては「ホットトマトジュース」のような味でした! https://t.co/h58pnC5bWB
— まるかつスタッフ(奈良市・生駒市・天理市のとんかつ店) (@marukatsustaff) June 5, 2022
「かつカレーうどん定食」
生駒店限定ですが、「かつカレーうどん定食」はなんと期間限定特価990円でお召し上がりいただけます!
同じく期間限定の「アスパラめんたいチーズかつ」や「トマトの豚バラ肉巻きかつ」も大好評です!
たくさんのご予約、ご注文、本当にありがとうございます! pic.twitter.com/ervshuykpM— まるかつ生駒店(とんかつ店まるかつ2号店) (@marukatsuikoma) June 3, 2022
「アスパラめんたいチーズかつ」
伝説的人気を誇り、ご要望も多かった「アスパラめんたいチーズかつ」が今日から復活します!また新メニュー「トマトの豚バラ肉巻きかつ」も特価【80円】で発売(お一人様2個まで、お持ち帰りはお一家族様10個まで)します!どちらも期間限定(6月末までの予定)です!ぜひ、お召し上がりいただきたいです! pic.twitter.com/OiDIeocybe
— とんかつ店まるかつ奈良本店・生駒店・天理店 (@marukatsunara) May 31, 2022
まとめ
奈良のとんかつ店「まるかつ」は一見、どこにでもありそうなとんかつ店ですが、実は全国からファンが訪れる人気店です。
サクサクして柔らかいとんかつの味だけではなく、店内に「悲しみが多いほどおいしいとんかつが作れるなら、そこそこおいしいとんかつを作れる自信があります」といったユニークな言葉が所狭しと掲示されていたり、困った人には無料で提供したり……。
店長の金子友則さんは「モットーは笑顔と元気になる店。ちょっとでも笑顔になってくれれば」と話しています。
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