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お化けが出るぞ!『もののけ』『あやかし(妖怪)』『幽霊』の違いは?

『お化け』『妖怪』『もののけ』『幽霊』の違いは?お化け大国日本教育
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ゆず子
ゆず子

お化けが出るぞ!・・・『お化け』や『もののけ』『あやかし(妖怪)』『幽霊』って違いがあるの?

TOM
TOM

そうだね!・・お化け、もののけ、あやかし(妖怪)、幽霊の違いや歴史を知りたいよね!

 

ゆず子
ゆず子

妖怪ウォッチや半人半魚の妖怪「アマビエ」、マンガ、インターネットなど、私たちのまわりには「妖怪」たちがいっぱい!でも何で日本人は妖怪が大好きなの?

 

こういった疑問に答えます。

 

お化けが出るぞ!『もののけ』『あやかし(妖怪)』『幽霊』の違いは?お化け大国日本

 

日本の夏の風物詩として欠かせないのが、やはりこわ〜い話の怪談やお化け。日本には「お化け」や「妖怪」「もののけ」「幽霊」など古くから歴史書や民間の物語に登場し、その存在が語り継がれてきました。その非日常的な世界観やゾクッと感じる怖さは現在でも人々を魅了し、親しまれています。

今回の記事は、お化け、妖怪や幽霊の違いやその歴史をまとめました。

さらに代表的なものの幽霊・妖怪も紹介します。これを知れば、怪談がもっと面白く感じられるはず。

・お化け、もののけ、あやかし(妖怪)、幽霊の違いがわかります。
・お化けの歴史がわかります。
・半人半魚の妖怪「アマビエ」がわかります。
・お化けが出たぞ!『ゴーストブック おばけずかん』の上映
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お化けが出たぞ! お化けとは?

 

お化けとは、幽霊や妖怪など特異なものの総称とされています。

「何かが本来の姿から大きく異なる他のものに化けたもの」だそうです。そして、幽霊と妖怪もお化けに含まれるようです。

お化けに変化する「何か」はモノでも動物でもよく、物を粗末にするとあらわれる「もったいないお化け」や化け猫などが分かりやすい例ですね。

だから、怖いものに出くわすと「お化けが出たー!」といい、「お化け屋敷」には怪しげなものがたくさんいるんです。

 

ゆず子
ゆず子

幽霊、妖怪、もののけは全てお化けなのね!

 

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お化けが出たぞ! あやかし(妖怪)とは?

妖怪とは「ヒト以外のものや動物が化けたもので、特定の場所に出現して相手を選ばず脅かしたりするもの」だそうです。

また、「妖(あやかし)」「物の怪(もののけ)」などとも呼ばれています。特定の場所から出現し、誰でも見境いなくおどかすとされています。

海坊主は海、河童は川、山姥(やまんば)は山など、場所特異性があるんですね。また、「人知を超えた怪奇な現象やそれを引き起こす存在」も妖怪と呼ばれます。

ちなみに陰陽師が使役する「式神」も妖怪に含まれるそうです。

古くから自然物にはすべて精霊が宿っていると信じられてきました。人の力の及ばない自然災害などは、人間を超越した存在のせいにすることで説明されてきたと考えられています。

ちなみに、幽霊と違って妖怪は「生きている」ものだといわれます。

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お化けが出たぞ!幽霊とは?

幽霊とは「死んだ人の霊」や「成仏できなかった魂の姿」のこと。この世に未練や恨みがあって成仏できない死者が、幽霊となって因縁のある人の前に姿を表すとされています。

この世に未練や恨みがあってあの世に行けず、因縁のある人の前や場所にあらわれるという特徴もあります。ちなみに、恨みが解消されたり想いが遂げられたりすると、成仏、すなわち姿を消すそうです。

もともと人間なんですね。

有名な幽霊としては、四谷怪談のお岩さんや番町皿屋敷のお菊さんなどがいます。

ところでたまに会社に存在する「幽霊社員」は幽霊ではありませんよ!

結論:お化け、もののけ、あやかし(妖怪)、幽霊の違い

  • お化けは、何かが化けたもの。幽霊と妖怪を含む。
  • 幽霊は、もともとヒト。死んでいる。
  • 妖怪は、ヒト以外のものが変化したもの。生きている。

お化けが出たぞ! あやかし(妖怪)の歴史

ではもう一度妖怪の定義を見てみましょう。

妖怪=人間以外の動物や物から変化したもの
【出現場所】山、川、海、道、古い屋敷など、特定の場所

妖怪が登場したのも、奈良時代の歴史書「古事記」や「日本書紀」が初めと言われています。ヤマタノオロチ(大蛇の妖怪)や鬼などがこの頃すでに登場しており、当時の妖怪は神様が堕落して恐ろしい姿に変化したものとして描かれました。また、逆に妖怪が神として祀られる場合もあります。

 

妖怪大国ニッポン

日本ほどたくさんの種類の妖怪がいる国は、世界のどこにもありません。

古くから人々の間でその存在が認められ、多くの逸話を持つ日本の伝統的な妖怪を紹介します。中でも鬼、河童、天狗は「日本三代妖怪」と呼ばれ、日本を代表する妖怪として誰もが知る存在となっています。

<例>

  • 天狗……山に棲み、風を起こしたり、歩く人めがけて石を落としたりする。
  • 河童……川に棲み、川を渡ろうとする人を引き込んで、尻子玉を抜いてしまう。

  • 鬼……頭には角、口には牙を生やした恐ろしい姿で、赤や青の体に金棒を持つ、怨霊の化身や人喰い、地獄の番人。
  • 鵺(ぬえ)……猿の頭、狸の胴、虎の手足、蛇の尾をもち、「平家物語」などにも登場。夜に鳴き、凶事をもたらす
  • 猫又……尾が2本ある化け猫。長生きをした猫の化身で、魔力をもつとされる。
  • 傘おばけ(唐傘小僧)……古い傘のおばけで、とくに悪さはせず、驚かすのが好きなだけ。

  • 一つ目小僧……山野に棲み、通りすがりの人を驚かす。
  • 狐火……山里などで見られる怪火。狐の口から出るといわれている。
  • 子泣き爺……山に棲み、赤子の声で泣き、捨て子かと思って抱くと、石のように重くなってしがみつく。
  • 小豆洗い……川に棲み、小豆を洗う音をたて気をひき、川に落とす。
  • 海坊主……海に棲み、船を壊したり、船主をさらったりする。
  • 座敷童……座敷や蔵に棲み、物音をたてたり笑ったりする。家を繁栄させる、家の神。

 

百鬼夜行 鬼たちの大行列

さかのぼること1000年以上前、平安時代の京の都は今よりももっと闇の世界だったのです。人の死がみじかにありました。

一条通りは平安京の地図で、都の一番北の端。一条通りの北側はもう都ではないのです。墓場で一条通りを通って死体をすてにきたり埋めにきたりするような場所でした。

だから妖怪が出てくるということになります。

人々は疫病や飢饉(ききん)といった人間の力ではどうにもならない災いを闇の中に潜む妖怪、鬼の仕業と考えました。

鬼たちは深夜になると京都に現れ、群れをなしてなり歩くと恐れられていました。

目がひとつの鬼もあり、手があまたある鬼もあり、足ひとつで踊る鬼もあり

引用:「今昔物語集」より

その姿、形が様々なことから

鬼の行列は、百鬼夜行と呼ばれました。

室町時代に描かれた「百鬼夜行絵巻」(大徳寺真珠庵 所蔵)伝 土佐光信 妖怪画の最高傑作

闇のなかに潜む妖怪たち、昔から日本人はその姿を想像し描き出そうと試みてきました。日本人というのはとりわけ姿形を絵にしたがるようです。

青鬼と赤鬼、その前にはいろいろと道具が化けた妖怪たち、お経を読んで僧の真似をする妖怪たち、妖怪たちの深夜の大騒ぎは続きます!しかし巻末に向かうと状況は一変します。

巨大な火の玉・・・仏教の呪文とも言われ、恐ろしさのあまり妖怪が逃げる場面があります。大慌てに逃げ出します。妖の宴は解散となります。

見えない妖怪たちを絵にし姿形にすると、多くの人がそれを共有できるのです。「妖怪たちは、こんな形をしているんだよ」と理解することで集団で安心ができるのです。

現在、60種類以上の百鬼夜行絵巻が残っていますが、この絵巻が最も影響を与えたと言われています。

百鬼夜行を知るとあなたにも妖怪が訪れるかも・・・

半人半魚の妖怪「アマビエ」

疫病を鎮めるとされる半人半魚の妖怪「アマビエ」が人気です。

全国各地で関連グッズが次々と生まれ、厚生労働省も新型コロナの感染防止を呼びかけるキャラクターに採用しました。

 

2020年3月中旬、調布市の水木プロダクションが「現代の疫病が消えますように」と、水木さんが描いたアマビエのモノクロ版、カラー版の原画をツイッターに投稿しました。
10万件を超えるリツイート、24万以上の「いいね」でバズりました。

半人半魚の妖怪「アマビエ」は京都大学付属図書館が所蔵する江戸時代後期の瓦版からです。
1846年、肥後国(現在・熊本県)の海中に毎夜光る物が出現し、役人が現地に赴くと、アマビエが姿を現した。「当年より六カ年の間、諸国は豊作だが、病も流行する。その時には私の写しを早々人々に見せよ」。そんな予言を残して海中に入った-と瓦版は伝えています。
「ゲゲゲの鬼太郎」や「日本妖怪大全」など数々の妖怪を描いた、水木さんがこの瓦版を利用した半人半魚の妖怪「アマビエ」を描いています。

決定版日本妖怪大全妖怪・あの世・神様

水木しげるの妖怪図鑑が新しくなって登場!
新たに200以上の妖怪や神さまを追加し、全面改稿した妖怪ファン必携の完全保存版。※本書は、『図説 日本妖怪大全』(講談社+α文庫より1994年6月刊行)と『図説 日本妖怪大鑑』(同2007年7月刊行)をあわせて、再編集し、改題したものです。

『ゴーストブック おばけずかん』

映画『ゴーストブック おばけずかん』は、“どんな願いも叶えてくれる”という一冊の本=『おばけずかん』を手に入れた子供たちが、おばけの住む世界で待ち受ける数々の試練に挑む冒険ファンタジー。

2022年7月22日公開です!

<ストーリー>

夜中に子供たちの枕元に現れ「願いを叶えたくないか?」と耳元でささやく白い布をかぶった謎のおばけ・・・・

その映画『ゴーストブック おばけずかん』の主題歌を星野源が担当することが決定しました。

イントロからポップな曲調で始まる主題歌「異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)」。サビには「おばけがでるぞ」「うらめしや」というフレーズが使用されるなど、原作の童話『おばけずかん』のテーマでもある“こわいけど、おもしろい!”と重なるような歌詞となっており、「人間とおばけ」という決して交わるはずのない世界線を簡単に超えてしまうような“歌って踊れる”楽曲に仕上がっています。

主題歌「異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)」が聴ける主題歌予告も解禁されました。

星野源 – 異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ) [Official Video]

 

少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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