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江戸時代の生活の知恵の「おさがり文化」とは?”もったいない精神”から学ぶ

江戸時代の生活の知恵の「おさがり文化」とは?”もったいない精神”から学ぶ生活
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ゆず子
ゆず子

昔の人が繰り返しものを使えるように
工夫していたことを教えてください。

 

ものを大切にするという日本人ならではの姿勢は、
江戸時代の暮らしにヒントがありますよ。

例えば、着物は古着で買ったのち、
自身で修繕や補強を入れることは
もちろん、何度も仕立て直しを行い、
縫い目をほどき反物に戻してから洗濯していたそうです。

さらに使い古した着物は、端切れにしておむつや雑巾、
かまどの焚きつけとして使用していました。

その灰は専門業者に回収され、肥料や焼き物のうわ薬として
活用されていたといわれています。

 

 

ゆず子
ゆず子

江戸は大消費地であり、当時は資源が少なかったため、
徹底したリサイクルの習慣が身についていたんですね。

当時の人々は地球環境を考えて、ものを再利用していたわけではありませんが、
こうした姿勢から私たちが学ぶべきこともありますね。

 

結論江戸時代の生活上の概念は「もったいない」であり、リサイクルは当たり前という合理的な生活習慣を身につけていたのです。

江戸時代の知恵から学ぶ、木綿のリサイクル術

 

日々の暮らしの中で、エコという言葉は普通のように使われていますが、みなさんはどんなエコ活動をしていますか?

エコ活動というと、「省エネ」「リサイクル」が浮かんできます。省エネ、リサイクルは、日本では昔から、ごく自然に生活の一部になっていました。

江戸時代。18世紀の江戸の町は世界でも有数の人口を誇る大都市でした。そして、今よりもずっと少ないものの中で生活をしていました。

そのため、江戸の人々には「ものを大切に、最後まで使う」という精神が自然に根付いていました。ひとつのものを複数の用途に活用したり、必要な分だけを必要な時に購入したり、使い捨て文化が当たり前になってしまった現代で、お手本にしたい部分がたくさんあリます。

自分に合った生活スタイルを見直そうという動きが出ている今だからこそ、お手本にしたい江戸時代の人々の知恵や生活をご紹介します。

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創意工夫されたおさがり文化

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江戸幕府は贅沢禁止令などで町人の生活を制限していたこともあり、木綿は江戸の庶民の着物として主流でした。

町の人たちは、新しい着物を新調することは滅多にありません。
今ある着物を綺麗に洗濯し、古着や古道具を商いとする古手屋(古着や古道具を売買するお店)に持っていって買い取りをしてもらいます。
そこに少しだけお金を足して、仕立て直された別の着物を購入します。

 

着物は縫い目を解けば、また布に戻ります。それを染め直し、仕立て直して再度、商品として店先に並べられます。

ある女性のお話の例です。

小さな赤子を背負い、幼い女の子の手をとりながら、風呂敷包を手に持ち、にぎわう町人たちの間をうまくかわしながら、長屋まで帰ってきました。玄関を開けて部屋に入り、赤子を畳の上に寝かせます。

女性はタンスから着物を出して広げました。見ると、ところどころ擦り切れています。裁縫道具を取り出し、チクチクと縫い物を始めました。大人用の着物を幼い女の子用の着物に仕立て直しているのです。

幼い女の子の着物は、今度は巾着や風呂敷、赤子のオムツや前かけに変わります。端切れが出たら、子どもをあやすおもちゃへ変わります。

汚れたオムツは井戸の端に置かれた木製の浅い桶で洗濯をして竹竿に干しました。

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完全なリサイクル

鍋で燃える火

こうして、木綿の着物は幾度となく別のものに生まれ変わります。
オムツの次には雑巾になり、ボロボロになったら、今度はかまどへ放り込み、煮炊きするための燃料となるのです。

火鉢やかまどで燃やされて灰となったものは、捨てずに箱に貯めておきます。この灰は、灰買い業者が買取ります。灰は農業用の肥やしや、陶磁器の染料などに利用されます。
木綿には、ゴミとして捨てられるものがないのです。

 

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江戸時代の”もったいない精神”の日本文化

江戸では、ほとんどの家財道具は一生物で、どんな道具でも、ごみとして捨ててしまうことはなかったのです。

江戸時代の生活上の概念は「もったいない」であり、リサイクルは当たり前という合理的な生活習慣を身につけていたのです。

江戸っ子は幼少時代から「残る物」を購入する場合は三度考えて買え、としつけられてきました。
店に通って買うかどうかを迷い、もし、その間に売れてしまえば縁がないとあきらめるのです。
そして、買った後は、その物の形がなくなるまで修繕を繰り返し、とことん使い切ったのです。

そんな江戸時代の生活習慣が極めて当たり前だったのに、今の世の中は「物」が溢れ過ぎ、「再生できない素材」が無数に増え、まさに「ゴミ」を際限なく増やすだけの時代になってしまったののでしょう。

江戸時代の殆どの人達が、どんな品物でも【ぼろぼろ】になるまで使い続け、最後に燃やしても「最後に残った灰」までも、余すことなく利用されるのが普通でした。

最後まで使い尽くす精神が「肥料」「灰わかめ」「酒造」「紙すき」「染色」「洗剤」などへの「灰」の用途の拡大が行われました。
それは、「工夫」「アイデア」「創作」「新発明」などを新しく生み出す「隙間」でもあったのです。

この「隙間」こそ、人間にとってはとても楽しくてワクワクする時間であったはずです。

江戸時代から学ぶ現代日本でできること

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ひとつの役目を終えたものを、再度別のものに生まれ変わらせて使うということなら、アイデアひとつでできそうです。

別のものに生まれ変わらせて再利用

例えばTシャツなど、少しサイズが合わなくなったり、ずっとタンスの肥やしになっていたりするものがありませんか?

それならクッションカバーにしてみたり、犬や猫を飼っているなら、ベッドのおもちゃとしてプレゼントするのはいかがでしょう。

留守番の時間に大好きなご主人の匂いのするTシャツがあると、きっと、動物たちも安心して嬉しいことでしょう。
ボロボロになったら、雑巾として大掃除の時に活躍の場を与えてもいいですね。

お裁縫が得意なら、お母さんやお父さんの服をお子さん用に作り変えるのもオススメです。
お財布に優しいだけでなく、世界にひとつだけの服となります。
保育園や学校で同じ服の子がいないので、間違えることもなくなります。

クラフトが得意なら、お子さんの洋服を使ってコラージュなどでアート作品を作ってもいいですね。お子さんの思い出の服が作品の一部として飾られたら、家族の思い出話が始まるかもしれません。

必要としている人を探す

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自分には不要だけれど、身近な人が欲しいと思っているかもしれません。
友人たちを呼んで、欲しいものがあったら譲るのも、いいかもしれませんね。

自身の部屋がスッキリしますし、友人も欲しいものが手に入れば、双方にメリットがあります。

どうしてもアイデアが浮かばない場合は、古着屋さんに持っていったり、リサイクル品の古布回収を利用するのもいいでしょう。メーカーによっては、自社製品の回収をしているところもあるので、そのシステムを利用するのもアイデアのひとつです。

大切なのは、ひとつのものを、それだけの用途で終わらせず、別のものとして使おうと考えてみること。ちょっと視点を変えて、地球とお財布に優しい生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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江戸時代の生活の知恵から学び実践する

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少しでも参考になれば嬉しいです。

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