江戸時代の生活の知恵の「おさがり文化」とは?”もったいない精神”から学ぶ
昔の人が繰り返しものを使えるように工夫していたことを教えてください。ものを大切にするという日本人ならではの姿勢は、江戸時代の暮らしにヒントがありますよ。例えば、着物は古着で買ったのち、自身で修繕や補強を入れることは、もちろん、何度も仕立て直しを行い、縫い目をほどき反物に戻してから洗濯していたそうです。さらに使い古した着物は、端切れにしておむつや雑巾、かまどの焚きつけとして使用していました。その灰は専門業者に回収され、肥料や焼き物のうわ薬として活用されていたといわれています。