「断捨離」をしたい!「ミニマリスト」になってみたい!・・と悩んでいませんか?
こんな疑問にお答えします。
このサイトでは、今まで色々と断捨離についてお話ししてきましたが、
今回は、ミニマリストの元祖 江戸時代に行きた「千利休」の名言からミニマリストまでの方法をお話しします。
千利休の名言からの教え – 守・破・離からミニマリストへ
最近よく耳にするようになった”ミニマリスト”
”ミニマリスト”という言葉をご存じでしょうか?
「必要最小限の物しか持たないライフスタイル」のことを意味します。
そういった生活を実践する人のことを” ミニマリスト”と呼び、”ミニマリストYouTuber”という人たちもいるみたいです。
ところで、茶道とミニマリズムとミニマリストには深い関係があります。
今回は茶道の世界を確立した千利休にスポットを当ててみます。
千利休とはどんな人物か?
この人がすごいチャンネル、動画公開しました!
もうひとりの天下人
4分でわかる千利休 欲と業で天下を上り詰めた茶人
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— えもさん🍲へんたいふしんしゃ (@emoemo36912) August 24, 2022
千利休は1522年、堺の商人の家に生まれました。
この時代は戦国、戦乱の世、裕福な商人の家の生まれだったこともあり、17歳にして、茶の道を志して北向道陳、武野紹鴎らに学びました。
千利休というと、茶道の始祖と思われがちですが、決してそうではありません。
茶道は以前から「茶の湯」として文化人の間で親しまれていました。
しかし、まだ体系的なものではなく、千利休は、師とともに、茶の湯の改革に挑んだといわれています。
そして、織田信長が堺を直轄地としたときに、見出された千利休は、「茶頭」として雇われることになったのです。
「茶頭」とは、貴人にお茶を教える、いわゆる「先生」のことです。それだけ、織田信長が千利休を買っていたということの表れといえます。
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本能寺の変で織田信長が没すると、今度は豊臣秀吉に仕えることになった千利休。
豊臣秀吉というと、派手好みで「黄金の茶室」を作ったことが有名です。
諸説ありますが、「黄金の茶室」は、千利休が制作にかかわったともいわれています。
そして、千利休は「草庵茶室」を作りだし、わび茶の精神を完成させていきます。
草庵茶室は、茅葺などの屋根の粗末な家の風情を持つ、4畳半以下のもの。土壁で、身をかがめて入るにじり窓などがあるのが特徴です。
私たちが「茶室」といってまず思い浮かべるのは、草庵茶室といえるでしょう。
また、千利休は、過度な装飾を排し、手びねりで作られる「楽茶碗」や、竹の花入れといった素朴なものも茶道具に取り入れていきます。
千利休の名言【守破離】は茶道のみならず!
ブルースハープを練習(特にブルース)するうえで私が心がけている事!
『守破離』
私が過去に茶道の先生に教えていただいた言葉です pic.twitter.com/4rOKIMhmzC— Kun (@Kun_sarasoujyu) August 30, 2022
千利休とは、「わび茶」を完成させた人物です。
千利休が編み出したわび茶の精神は、現代に生きる我々の心にも深く響いています。
利休の教えを和歌の形にした「利休道歌」には、名言といえるものが数多く見られ、「その道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけれ」という和歌では、何かを学ぼうと思ったら、その学ぼうとする気持ちを保つことこそが大事だと説いているんですね。
「きくさほう まもりつくして やぶるとも はなるるとても もとをわするな」 「守破離」の語源となった歌です。
最近はビジネスシーンでも目にする事がありますので、知っている方も多いかと思います。
でも、忘れてはいけない大事な事があります。
守・破・離 その本(基本精神)
「本」無くして「守破離」は存在しません。 つまり、「守・破・離 = 本」ですね。
利休百首の最後の歌、最後の言葉が「本を忘るな」で締めくくられている事に大きなメッセージを感じ取る事が出来ます。
普段の生活や仕事においては、初めから「離」オリジナルの型で勝負する場面もあります。
しかし、それでも「基本精神」は重要で、困難な事がおきた場合の拠り所になるものです。
また、「守破離」とは本来、兵法の言葉ですが、ここでは茶道の修行の段階を表しています。
「守」は教えられた通りにやってみる段階、「破」は教えられたやり方だけでなく、他のやり方も試して試行錯誤する時期、「離」は今までの経験をいかして独自のスタイルを生み出す段階。
つまり、千利休は、守破離の段階を経ることで、その道のプロフェッショナルになれると説いたのです。
守破離は茶道だけでなく、仕事の場のプロ論にも通じる名言ではないでしょうか。
千利休の名言
では次は、千利休の名言をみていきましょう。
利休七則とは
利休の茶の心得を示した教条である”利休七則”を詳しく説明しますね。
1.茶は服のよきように点て
出典:利休七則『南方録』より引用、以下同じ
現代風にいうと、「飲む人にとって良い加減の茶を点てなさい」という意味になります。
自分が理想とする茶を相手に押し付けるのではなく、飲む人の気持ちになって茶を点てなさい、と。
自分のやりやすさや効率性ばかりでなく、相手が「何を求めているか」をよく考えることです。
2.炭は湯の沸くように置き
茶道では、炭点前といって炭でお湯を沸かす流れがあります。
炭の置き方で火力を一定に調節し、湯を適温に保たなければなりません。
表面では見えない裏方の仕事でも、要点をしっかりとおさえて準備することが大事ということです。
3.花は野にあるように
茶室に添える花は、「野に咲いているように生けなさい」と利休は説いています。
ただの「あるがまま」ではなく、装飾でもなく、自然に咲いているような素材の美しさを引き出すように、ということです。 手折った花に対する敬意にもなります。
4.夏は涼しく冬あたたかに
夏には路地に打ち水をしたり、冬にはお菓子を温めてみたりして心地よい空間を提供することも重要だったんですね。
自分のことばかりでなく、相手を思いやる気配りがあってこそできる工夫です。
5.刻限は早めに
時間に余裕をもって行動することで気持ちにゆとりが生まれ、心のこもった「おもてなし」につながるという教訓です。
自分の中に余裕があるからこそ「おもてなし」の心が生まれるんですね。
6.降らずとも傘の用意
雨が降ってから傘の用意をするのではなく、あらゆる状況に対して客人に余計な心配をさせないようにしなさい、という利休の教えです。
これは自分の心配を払拭して安心するためではなく、相手に余計な心配をさせないようにということです。
7.相客に心せよ
客同士が互いに気を配り合うことで平穏や調和が生まれ、すべての人にとって特別な時間になるという利休の教えになります。
お客さまへの一方的なおもてなしだけでなく、お互いに尊重し合うことで、ひとつの空気が生まれる。
だからこそ、「一期一会」という言葉もあるように、お茶は亭主(もてなす人)にとっても客人にとっても、特別な時間・空間となるんですね。その「一期一会」を大切にしていきたいですね。
まとめ
千利休の「守破離」の教えは、ミニマム&シンプルだと思いませんか?
利休七則は表面的な言葉の意味だけであれば、子供でもわかるような感じです。
ミニマリズム・ミニマリスト=モノを持たない暮らし。
わたしたちが理想としているのは、モノだけを極端に減らす生活ではありません。
千利休が道具や茶室を愛していたように、私たちも自分で選びぬいたモノは大切にしていきたいです。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました!
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