神戸に子どものための新しい図書館「こども本の森 神戸」がオープンしたらしいけど、どんな図書館なの?
安藤忠雄さんという建築家がデザインして神戸市に寄付したようです。その安藤忠雄さんってどういう人なのかね?
『こどもの本の森』って興味ある! どんな図書館なの?
こんな疑問にお答えします。
天井まで本が!こどもの好奇心をゆさぶ『こどもの本の森』図書館
2017年、安藤忠雄さんが大阪市に本や芸術文化を通じて、「子どもたちが豊かな創造力を育む施設を寄贈したい」という申し出をされ図書館の寄贈、運営費は寄付を募ることを提案しました。
2020年7月「こども本の森」が開館しました。そして2022年3月25日、神戸三宮・東遊園地(神戸市中央区)の南エリアにも「こども本の森」がオープンしました。
そこで今回の記事では、『こどもの本の森』をデザインした安藤忠雄さんと『こどもの本の森』について紹介します。
この記事で解決すること
1)安藤忠雄さんのプロフィール
2)こどもの本の森の魅力
3)こどもの本の森はどこにあるの?
安藤忠雄さんのプロフィール
安藤忠雄(あんどう ただお)1941年大阪生まれ。
世界各国を旅した後、独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。イェール大、コロンビア大、ハーバード大の客員教授を務め、1997年東京大学教授、2003年から名誉教授に。
作品に〈住吉の長屋〉〈セビリア万博日本政府館〉〈光の教会〉〈大阪府立近つ飛鳥博物館〉〈淡路夢舞台〉〈兵庫県立美術館〉〈フォートワース現代美術館〉など多数。
1979年に〈住吉の長屋〉で日本建築学会賞、2002年に米国建築家協会(AIA)金メダルほか受賞歴多数。2010年文化勲章受章。著書に『建築を語る』『連戦連敗』(いずれも東京大学出版会)『建築家 安藤忠雄』『ル・コルビュジエの勇気ある住宅』(いずれも新潮社)など。
コンクリート打ち放しの特徴的な建築で世界的に評価されてきた建築家・安藤忠雄。安藤建築は「使いづらい」と言われながら設計の依頼が絶えません。その理由はどこにあるのでしょうか?
そんな世界的建築家の安藤さんがライフワークとして、自費を投じて建て続けているのが、子どものための図書館「こども本の森」。そこはこどもの好奇心を高める不思議で、驚きに満ちた仕掛けの数々、ワクワクする仕掛けがたくさん!
安藤忠雄デザインの『こどもの本の森』
安藤さんは「子供たちが、絵本や児童書などに触れることで、判断力、表現力、感性、創造力を育んでもらいたい。また、子供たちが大人になった時、大阪に故郷を感じる場所を作りたい」との願いからの誕生しました。
「こども本の森 神戸」は2階建て、面積は約570平方メートル。館内だけで本を楽しむことがきますが借りて帰ることはできません。天気の良い日には東遊園地内やウッドデッキで読むことができます。
『こどもの本の森』図書館のコンセプトは、「本をひらく、世界がひらく。」
入口をくぐると館内は、立体的な通路を配した3層吹き抜け空間、足元から天井まで壁一面に本棚が並び、まさに“本の森”に入っていくようです。見た目にも爽快な景色が広がる。本棚が壁一面を覆います。
重視したのは、子どもの心を解き放つ」こと。来場者が館内だけでなく、テラスや外の公園など、好きな場所で読書できるようにしているところです。
安藤さんは、
「今の子どもは自由な時間が少ない。自由に本を読み、物事を考える場所が必要」と思ったからだ。「手にした本から得た感動、ことばこそが心に響く」「手塚治虫の鉄腕アトムで描かれた未来都市に胸躍らせた経験は今の仕事につながっているかもしれない」
と考え、活字離れが進む現状にも懸念を語っています。
館内にある本は、小学生以下のこどもを対象に選定されました。その多くは表紙が見えるように並べられ、子どもたちが本に興味を持ちやすく、好奇心をくすぐる展示方式です。また、上段に展示された本には免震対策をおこなっていて、同じ本が下段に用意されています。
そして館内には、温かみのある木の素材が取り入れられているのも特長です。木と本の香りに包まれています。
また、エリアごとに「いきものの森」「かんがえる森」「いのちの森」など15のテーマに分かれていいて、『ぐりとぐら』や『はらぺこあおむし』など児童文学の名作は、英語や中国語、スペイン語訳本も置かれています。
特に「赤ちゃんの森」は、床に座って絵本が読める空間で、引き出しに本を入れて隠せるような仕掛けもあるようです。
『こどもの本の森』はどこにあるの?
◆こども本の森 神戸
〒650-0001
兵庫県神戸市中央区加納町6丁目1-1
開館時間:9:30-17:00 / 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
TEL:078-325-1125
【公式HP】
◆こども本の森 中之島
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島1丁目1−28
TEL:06-6204-0808
【公式HP】
大阪市は建築家安藤忠雄氏から寄贈された「本の森 中之島」を指定管理者制度に
よって運営する方針を公表しました。※受託業者はTRC
1) 本の森は、図書館ではありません。子ども向けの本がいっぱいの子どものための文化施設です!!
- 本の森は、図書館のように、本の貸出や調査相談は実施しません。
- 本や芸術文化に触れる機会を提供する施設なので、子どもたちが安心して、本を手に取り、読める空間の提供や本を活用した芸術文化イベントの実施が施設のコア部分となります。
(2)本の森は、皆さまからの寄附金で運営していく文化施設です!!
- 寄附金で運営していく施設なので、資金援助していただける方や企業などの獲得がとても重要です。
- そのためには、自らの支援が素晴らしく活用される、また活用されていると思っていただける運営を行い、発信していくことが必要です。
(3)指定管理者の自由な発想による自主事業が施設の魅力を高めます!!
- 施設を活かして、こども本の森の魅力を高めるような自主事業の提案をお待ちしています。
(例) 絵本マーケット、絵本コスプレ&撮影会、グッズ販売、夜間のイベント実施 など - 収益性のある自主事業の提案も歓迎します。(内容や料金も自由に企画してください)
- カフェの営業はできませんが、周辺の飲食施設と連携する提案をお待ちしています。
まとめ
まだまだ紹介しきれない仕掛けが沢山。大人でも子供でも楽しめる図書館はオススメです。
もしご興味があれば、この図書館が舞台になった安藤忠雄の初絵本『いたずらのすきなけんちくか』もあります。
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