ビル・ゲイツに匹敵する「作戦力」とは?
日本人ならこのキャラクターを知らない人はいないのではないでしょうか?
『ルパン三世』。
どうして「ルパン三世」がビル・ゲイツに匹敵する「作戦力」を持っているのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
「ルパン三世」・・ただしこれ、アニメに比べて、モンキ―・パンチによるマンガの方は意外と知られていません。1967年に連載が始まったこの作品は、当時としては斬新なアメリカン・コミックのタッチ。コマからコマへの飛躍も大胆で、読者の頭脳を要する大人向けのマンガなんです。
そこで今回の記事は、「ルパン三世」がなぜ ビル・ゲイツに匹敵する頭脳の持ち主なのかまとめました。
ルパン三世
さてルパン三世と聞くと、どんな人物を思い描きますか?
「不二子ちゃ~ん」とデレデレする女たらしのルパンか?アイデアに溢れた大泥棒か?
ルパンの本質は、そのどれでもないのです。
たどるなら“泥棒界のビル・ゲイツ”(手下は何と全世界に1968人!)。
ではそのリーダーシップの真髄とは何か。何故にリーダーシップを身につけたのか。
「ルパン三世、リーダーシップの秘密」
そもそも、ルパン三世とその他のマンガやアニメのキャラはどこが違うのでしょうか?
ルパン三世の特徴は、①動きも展開もスヒーディ、②リラックスしているけど大胆不敵
の2点、ではこの2つの特徴を支えている要素は何かというと、ここにリーダーシップの秘密があるのです。
例えば、石川五右衛門とのやりとり。
あの五右ェ門が身内を殺され、復讐のために斬りに行くと息巻いている。
ルパンは、
「待てよ。落ち着けよ、五右ェ門。おまえの気持ちもわかるけど、何も八つ裂きにすることはねえでしょう」
とクールです。
すると五右ェ門、「こういう時こそ、オレのために何とかしてくれ!!」。
さあ、ここでルパンはどうしたか。
ここがポイントです!
右腕ともいえる仲間が苦しんでいる。ここはリーダーらしく、すぐに敵討ちに出発した!……わけではないのでした。
ルパンは意外な行動に出ます。
まず釣りを始める。と今度はゴロリと寝転がります。
そして、立ち小便。
全くふざけているように見えます。しかし五右ェ門より付き合いの長い次元大介はわかっています。
五右ェ門にこう伝えます。
立ち小便を終えたルパンは一言。「かたきをつれ出してやるぜ!!」
ルパンの行動
ルパンは「作戦を練る」ことに重きを置いた行動っているのです。
段取り―練ことにエネルギーを使っているのです。
その思考の時間が釣りやゴロ寝であったのです。
作戦を一つ、二つ考えることなら、素人でもできます。しかし、大抵素晴らしいと思ったアイデアもひとつのトラブルで霧散してしまいます。
ルパンはこのトラブル処理スピードが速いのです。
これは臨機応変にアイデアが湧くからではなく、前もって起こり得る状況を色々と想定して手はずを整えている(=「練る」からこそのスピードです。
矢発的事態さえ織り込み済みだから、行動スピードも速い(ただし女絡みだと思考が鈍る)いのも余裕を力マしているのも、大胆不敵なのも、すべてここに理由があります。
ルパンの少年時代、祖父のアルセーヌ・ルパン一世から遺産を相続するという回がある。
さて彼は何を相続しただろうか?・・・
他の遺族が大金や宝石を相続する中で、彼は1冊の本、ルパン一世著の『盗術』と使えない古屋敷を受け取ります。
損をしたように見えたルパンだが、その後すぐに、『盗術』に記された方法を利用して遺族から大金や宝石(つまり祖父の遺産)を巻き上げるのでした。
つまり「作戦の練り上げ方」にこそ、仕事の本質がある。思索=本というわけです。
拳銃の名人・次元も、剣の達人・五右ェ門も、あれほどの腕を持ちながらルパンの部下で収まっているのは、彼らには「練る」技がないからです。
だからルパンに「次どうするんだ?」と聞かないと前に進めない。
人にいわれた仕事だけをやっている次元たちの段階から、自分が仕切って仕事をする立場になったビジネスマンは、ルパンを見習うべきです。
例えばファミレスや喫茶店に入ってのコーヒータイム。コーヒーを飲んで本当にボーッとしてしまっていないだろうか。この、一見ボーッとして見えるときにどれだけ脳を働かすか?
ここに大きな差が出ます。
ルパンのようなリーダーたる人は、こういうときにこそ集中しています。
試しに、ボーッとしている人「今、何を考えていましたか」と聞いてみるといいですよ。
明快な答えが返ってきたら、その人にはリーダーの資質があります。これは簡単なリーダーの見分け方です。
司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』で有名になった日露戦争時の参謀・秋山真之は、普段、寝てばかりだったといいます。
ただ、寝転がっているときに異常に頭が働いていたというのです。
奇跡といわれた勝利にはルパン並みの参謀の存在があったからです。
まとめ
ルパンを目指すなら、あえて頼りないヤツと組んだり、デキの悪い集団に属することです。
自分が仕切らねば動かないから、イヤでも頭を働かし続けなければない。
そのうちボーッとしているときでも頭を動かすことが癖になってくる(=技化する)はずです。
“世界最強のフリーランス“。ルパンは“ワンマン経営者“。
ルパンは女に脇が甘いが、欲望を丸出しにしているから、その人間くささに人が寄ってくるのです。
で、その人間たちをうまく使う。……そういえば、女で苦労している大企業の経営者って意外と多いですよね。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考記事
ルパン三世のepisodeは作家モンキーパンチの北海道からの旅立ちから
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