この歳でもスケッチはできるの?
私も絵を描いてみたいねぇ
そんな悩みを解決します。
スケッチや絵を描いてみたい!
でも何から始めたらよいか分からない…。
そんな方に、スケッチ(絵)を描く方法をご紹介します。
その気さえあれば、スケッチは誰にでも出来ます。
スケッチのコツは「よく見る」から「手を動かす」こと
私たちは、常日頃たくさんのものを見ていますが、かといって、ことさら絵を描くために「よく見て」いるわけではありません。
では、絵を描くために「よく見る」にはどうすればいいか?
手を動かすことで、脳が、より活性化します。
ですから、描いてみることで、もっと多くのことが見えてくるのでもっと見えてきたら、またそれを描き加えてみます。
手を動かせば動かすほど、眼と脳と手が密接につながってきます。
絵を描くということは、つまりそうした「運動」なのです。
体を動かす運動と同じで、絵も、練習すればするほど上達します。
最初はうまくいかないかも知れません。私もそうでした。
それで、手軽に出来る小さなスケッチを始め、せっせと手を動かすことにしました。
そうして続けていくことで、描くのがどんどん楽しくなり、
そして、描き溜まったスケッチが集まってきました。
よく見て、手を動かせば、絵は誰にでも描けるのです。
年齢は関係ない
自分ではまだ若いと思っているが、ふとした折に、残りの時間のことが心をよぎる年齢になりました。
満開の桜を愛でながら「あと何回お花見が」などとつい考えたりもします。
たしかに、会社勤めをリタイアする年にもなれば、もう残りの人生あと何十年もは望めまい。
ましてや、心身ともに健康で、それも夫婦揃ってとなると、さらに可能性は減ってきます。
若い頃は、有り余るほどあって、気にも力けずに費消していた「時間」が、あとどのくらいあるかは神のみぞ知ることでしが、とにかくそれほど残っていないことだけは確実です。
しかし一方、勤めをやめれば「毎日が日曜日」。
これまでの人生にはなかった、制約のない自由な「自分の時間」が、たっぷりあるのもまた事実です。
私は、子供の頃好きだったのにずっと忘れてしまっていた「お絵描き」。
あなたにとっても、何が起こるか判らない。まだまだ遅すぎることはのです。
空間や遠近感を表現するためのいくつかのポイント
地平線や水平線は目の位置で決まる
まっすぐ水平な視線で見たとき、地平線や水平線は画家の目の高さにきます。
描く位置が高くなれば、絵の中の地平線はそれだけ高くなります。
俯瞰すると地平線は高くなり、仰角だと低くなるのです。
遠近法(1)手前は大きく、遠くは小さく
遠近感を出す最もシンプルな方法は、手前のものを大きく、遠くのものは小さく描くことです。
この遠近感を、より効果的かつ的確に表現するための手法としてルネサンス以降発達したのが「透視図法」です。
遠近法(2)手前は強く、詳しく。遠くは軽く、シンブルに
普通に見ると、近くにある物はいろいろ細部まで詳しく見え、遠くにある物はそれほどよく見えないものです。
これは人間の視力と周囲の空気のせいですが、スケッチにもこの感覚を取り入れると、遠近感をうまく出すことができます。
ところで、人間の眼は遠近自在に焦点を動かすことが出来るので、かなり遠くの物でもその気になればよく見えてしまうのだが、だからといって余り細かく遠くの物を描き込み過ぎると遠近感が希薄になるので注意です。
遠くのモチーフが主題の場合は、反対にそちらに焦点を当てて詳しく近くをラフに描くことで、遠近感を出すことが出来る。
遠近法(3)手前は濃く、彩り鮮やかに。遠くは淡く、青味がかる。
私たちは厚い空気の層に包まれています。
そのため遠くの物ほど青味がかって見えます。
例えば、全山紅葉の山脈も、遠くは青味がかった紫に見える筈です。
また、手前の色は鮮やかだが、遠くの方は淡くばんやり見えます。彩色は、遠景をあっさり、近景はしっかり、といった気分でするといいのです。
遠近法(4)暖色は飛び出し、寒色は後退する
心理的にいって、色にはそれぞれ温度感があります。
赤や黄色がかった色は明るさや暖かさを感じさせ「暖色」と呼ばれています。
青味が加わるに従って温かさは減少し、青や青緑、グレーなどの「寒色」になる。「暖色」は前に飛び出し、「寒色」は遠くへ退いて見えます。
彩色の際は、こうした原則も応用してみましょう。
水の表現について
「水鏡」という言葉があるように、実際水面は自然の中の”鏡”です。
光を反射し、物の姿を投影する。小波が投影を揺らめかす。
ほとんどの水はほぽ無色透明で、表面の色は投影された物の色であります。
青い色は青空の反射だし、曇の日の水面は鉛色になります。
水を描くときはこういった点をよく観察して表現しましょうね。
簡単な透視図法(パースペクティブ、パース)
広い平原に敷かれた線路や並木道などが、遠くにいくほど小さくなって、地平線の1点に収斂していく写真や絵をご覧になったことがあると思います。
透視図法は、地平線上のその収斂する先を「消失点」と呼び、すべての物が同様にその消失点に向かって収斂して行くとする、幾何学的な遠近法の考え方です。
スケッチではそれほど厳密に考える必要もありませんが、建物や街並みの「あたり」をとる時など、まず基本になる水平な線(例えば屋根や窓のライン)の傾きの延長線と、地平線の交わる点を「消失点」と定め、すべての横の線をその点に大まかに結び付けておくと、次のペン描きが楽だし、建物が歪むことも避けられます。
「消失点」は、ひとつとは限らない。左右上下に、複数個の「消失点」を設定することもあります。
また、消失点が画面の外にあることも多いが、その時はイメージで想定しよう。
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