ホームレスを支援している団体ってあるの?路上生活者の就労支援サービスってるあるの?
こういった疑問に答えます。
『認定NPO法人Homedoor(ホームドア)理事長の川口加奈さんという方が、起業して現在も活動しているよ!
川口加奈はホームレス支援を14歳から始めた!中学生時代から夢見た仕事
ホームレスの人を支援する31歳の社会起業家。「シェアサイクル事業」などをおこない、ホームレスの人々に仕事を提供しています。
14歳からホームレス問題に取り組んできた社会起業家の川口加奈さん。
ホームレスの人に仕事を作ろうと「シェアサイクル事業」を立ち上げ、今や売り上げは年間5千万円近くに達しています。また支援したホームレスの人たちは2千人を超えます。
今回の記事は、14歳で人生を決めた川口加奈さんの路上生活から仕事をみつけ出したお話を紹介します。
- その①:社会起業家 川口加奈さんのプロフィール
- その②:ホームレス支援へのキッカケは、”おっちゃん”の一言から
- その③:NPO法人Homedoor情報
この記事を書いた人 トム@世界に羽ばたく風雲児 【アラフィフ・バイリンガル】 貿易ビジネス×SNSのグローバル発信|英語•中国語可 | 海外ビジネス経験20年以上▶︎ 人生逆転決意で大手企業退職 ▶︎ 40代から第二の物語 ▶︎ リアルとSNSで世界へ挑戦。 Twitter:Youxit
川口加奈さんプロフィール
川口加奈(かわぐち・かな)
1991年、大阪府生まれ。14歳でホームレス問題に出合う。ホームレス襲撃事件の解決を目指して、炊き出しやワークショップなどの活動を開始。
17歳で米国ボランティア親善大使に選ばれ、ワシントンD.C.での国際会議に参加する。
高校卒業後は、ホームレス問題の研究が進む大阪市立大学経済学部に進学。
19歳のとき、路上から脱出したいと思ったら誰もが脱出できる「選択肢」がある社会を目指してHomedoor(ホームドア)を設立し、ホームレスの人の7割が得意とする自転車修理技術を活かしたシェアサイクルHUBchari(ハブチャリ)事業を開始。
また2018年からは18部屋の個室型宿泊施設「アンドセンター」の運営を開始する。
これまでに生活困窮者ら計2000名以上に就労支援や生活支援を提供している。
世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」、フォーブス誌による日本を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN」、青年版国民栄誉賞とされる日本青年会議所主催の「第31回 人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞」など、受賞多数。
ホームレスの”おっちゃん”と出会った14歳
川口加奈さんは、夜回り活動をしている中、ずっと心の中で引っかかっていたことがある。それはある”おっちゃん”から言われた「わしにもできる仕事ないかな」こと。
その出会った”おっちゃん”は、会社を経営していたが、親会社の倒産に一緒に自分の会社も倒産しました。多額の借金を抱え、家族に迷惑をかけることができないと別れ、借金の督促から身を隠すように、日雇い労働を求めて釜ヶ崎にやってきた。
しかし、おっちゃんは身体が弱く、過酷な日雇い労働できず、ホームレスになってしまった。このおちゃんはすでに63歳。
おっちゃんの身の上話を聞いていくうちに、川口加奈さんは「何かできることないかなと思い」おちゃんに聞いてみた。
「せやな……とりあえず、もう一度ちゃんとした仕事で働きたい。わしにもできる仕事ないかな」
おっちゃんは「働きたい」「やり直したい」「もう一度働いてがんばりたい」。その言葉を聞いて、応援せずにはいられない思った。
ホームレス支援の第1歩からの決意
おっちゃんの言葉を聞いて、その日からおっちゃんには内緒で、63歳のおっちゃんが働ける仕事を探しはじめたが、仕事を探しているうちに、ホームレス状態から働く状態まで、ハードルの高さ気づいた。ホームレスのおっちゃんの連絡方法、給料がもらえるまでの生活費、働くための服装など問題は山積みでした。
結果、仕事も見つけらなかった。翌月の夜回りの日、おっちゃんに話そうと彼を探しても見つからない。いつもおっちゃんが寝ていた場所の近くにいる別のおっちゃんに聞いてみました。
「あそこで寝てたおっちゃん、どこ行ったか知ってます?」
「ああ、あの人。こないだ亡くなったで」
ショックを受けた、頭をハンマーで殴られた衝撃!人生をもう一度やり直したい、その思いが叶わずこの世を去っていかなければならない。
「こんな社会は嫌だ!」と思ったと語っています。
夢ノートに描いて再出発
結論、今までの活動では、ホームレス問題の本質に焦点が当たってない。一時的な対処方法ではなく、ホームレスの根本的な問題を解決しなければ社会は変わらない。ホームレス生活から人生をやり直す仕組みとそれに対応できる社会を作ることが大切ではないかと思った。
そして1枚の絵を描いた。駆け込み寺の様な考えの図。何かあればまずここに駆け込んだらなんとかなる施設の間取り図を描いたのです。
①ゆっくり休める個室
②暖かいご飯が食べられ、栄養の取れて食事ができるカフェエリア
③職業訓練教室
④児童養護施設
⑤公園
⑥医療施設
⑦カウンセリング室
⑧音楽室
自分の趣味も追加しながら、1枚の絵を描きました。
誰もがホームレスになる時代
Homedoorを設立して12年。社会の変化も激しい。設立当初は中高年男性の相談が多かったが、昨今は若年化に加えて外国人や女性、LGBTの人など多様化している。そして新型コロナウイルスの流行から今までなかった層からの相談も増えてきているといいます。
コロナウイルスによる影響として、飲食店経営者や美容店など、自粛期間の度重なる回数実施と延長などでお客さんが減少し、借金となった人たち。
Homedoorに来た相談者の平均年齢は40.1歳。この時代は誰もがホームレスになってもおかしくない状況です。コロナ問題に加えホームレス問題は現在も進行形です。
川口加奈さんの次の夢は?
次の夢は、隣のビルを改装してカフェにすること。
ホームレスのおっちゃんたちへの新しい仕事作りが必要と考えました。それはアンドセンターに滞在しカフェで就労支援を受けながら、健康的な食事もできるような機能を付加し、これまでに仕事を転々と繰り返した人に対して、働く中で何が課題かを知ってもらい、次の仕事探しのキッカケにする場としていきたいと夢を語っています。
「誰もが何度でも、やり直せる社会を作りたい」
という14歳の川口加奈さんが描いた目標はとてつもなく壮大なものでしたが、川口加奈さんの行動力と答えるかのように協力してくれる人たちによって、少しずつそんな場が実現しつつあります。
先が見えない今の世の中、不安や悲観的な気持ちになったりますが、こういう場所があるから自分の人生を投げ出さないでほしい。川口加奈さんの優しさと人生のやり直しへ挑戦する心の大切さが伝わってきます。
NPO法人Homedoor(ホームドア)情報
私たちにもできる参加方法→→公式HPはこちらNPO法人Homedoor
【書籍のご案内】
14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」 [ 川口 加奈 ]“>14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」
「1回失敗したら終わり。……それっておかしくない?」
中学2年生の冬、初めての「炊き出し」。生まれた大きな疑問。答えはすぐ近くにあった。
「ホームレス」と「放置自転車」、2つの社会課題を一気に解くビジネスモデルで、すべての人に「居場所」と「選択肢」をもたらすNPO「Homedoor(ホームドア)」を立ち上げた起業家のこれまでの15年と、これからつくる未来。
▼ご購入はこちらから!▼
14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」 [ 川口 加奈 ]” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener”>
まとめ
14歳からホームレスの人たちへの支援を続けている川口加奈さんについて、今回まとめてみました。とても素敵なお人柄であることも、TVやインタビューなどでよくわかります。
私たちにできることがあれば積極的に参加したいですね!
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
関連記事
看護師を生み出したナイチンゲールは天使と呼ばれた戦火の華、社会人のあなたもナイチンゲールへ
ブログランキング参加しています。応援お願いします!
コメント