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陰陽五行と関わりは?民俗学を学んだ吉野裕子は狐それとも蛇の生まれ変わり?

教育
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ゆず子

今回記事の遅咲き人生の成功者のおばあちゃんは誰?

 

TOM

陰陽五行思想をひっさげて、民俗学を手当り次第解き明かして来たのが吉野裕子さん

 

ゆず子

ほっ〜民俗学って何?陰陽五行って?吉野裕子さんって誰?

こういった疑問に答えます。

人生100年時代、そう言われ始めて3年くらいになります。それまで70歳~80歳くらいで終わり、そう思っていたらいきなり 30年もゴールが延ばされ驚愕した私・・・

確かに人によっては、それ以前も100歳以上生きられる方もいるわけで、私もある程度覚悟をしておく必要があると思っている今日この頃です。

それ以来何かにつけて晩節をどう生きるかを考えています。

そんな中、日経新聞の「人生100年の羅針盤」の中にみつけた民俗学者吉野裕子さんの人生に
思わず魅了されてしまいました。

 

陰陽五行と関わりは?民俗学を学んだ吉野裕子は狐それとも蛇の生まれ変わり?

 

見出しには *全集「あとがき」とともに去る *50歳からの遅咲き人生

思わず惹きつけられるコピーがありました。

今回の記事はそんな民俗学者の吉野裕子さんの紹介と民俗学と陰陽五行についてまとめました。

 

本記事の要約
  • 吉野裕子さん 生い立ちとプロフィール
  • 陰陽五行とは?民俗学とは?
  • 吉野裕子さんの著書

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吉野裕子のプロフィールと生い立ち

吉野裕子(よしの ひろこ、1916年 – 2008年4月18日)は、日本の民俗学者。
1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。
1975~87年学習院女子短期大学非常勤講師。
1977年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。
2008年没。

吉野裕子さんの履歴

1916年 東京に生まれる
女子学習院卒業後、結婚
赤ちゃんを亡くす

1945年 終戦後、父親を列車事故で亡くす
津田塾大学卒業
学習院女子大学の非常勤講師

1967年 日本舞踊で使う扇の起源を探して全国を行脚
『扇』『易・五行と源氏の世界』など23冊を出版

2008年 『吉野裕子全集』全12巻のあとがきを書き上げ、死去
享年91歳

なんでも終戦後、ご主人が失職家計を支えるために、津田塾大学で英語を学び学習院女子短大で
非常勤講師として働いていたこともあったようですが、その後、夫の事業が軌道に乗りずっと専業主婦でした。
夫が職を失って、易者のもとを尋ねたのが陰陽五行に入っていく一つのきっかけでした。
扇の民俗学的研究は、50歳になったとき、当時習っていた日本舞踊で妙な疑問が湧いてきました。

「扇を使うのはなぜ?」「扇の起源は一体何?」

日本舞踊の師匠や歴史学者、扇の職人に尋ねても分かりませんでした。
だったら・・・自分で調べるしかないと全国各地を訪ねて答えを探しに行ったのが、民俗学者になるきっかけなります。

その調査の結果をまとめたのが53歳でした。

その後も、「なぜ?」 という好奇心は様々な物事に向けられます。
「ダルマはなぜ赤いの?」から「ダルマの民俗学」など89歳までに23冊を出版。

そして 最後に「吉野裕子全集」全12巻としてまとめたそうです

2008年、その全12巻のあとがき後、独自の研究人生に幕を引く文章を綴った2日後
体調を崩して入院、そして その約2カ月後4月18日に息を引き取られ、全集の最終巻が刊行されたのは6月30日だったそうです。

 

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陰陽五行とは?

古代中国で生まれた自然哲学の思想です。

「陰陽五行」とは、紀元前の中国の春秋戦国時代に生まれた自然哲学の思想のことで、「陰陽五行思想」や「陰陽五行説」ともよばれます。この思想に基づいて考えることで、森羅万象、つまり宇宙に存在するすべてのものを説明できるとされました。

具体的には、自然や人間の生活を形成する日・月・年や季節、方位などすべてを説明し、儒教や医学、天文学などの学問や音楽など、中国文化の根幹を支える理論として重要なものです。

「陰陽思想」と「五行思想」が合体した思想

「陰陽五行」は「陰陽思想」と「五行思想」の二つの思想があわさってできた思想です。その根本には、宇宙のあらゆる現象は生まれては消え、そして循環するという考えがあります。

「陰陽思想」とは二つの対立関係を表す

陰陽思想とは、もとは古代中国の易学の考え方で、陰陽論、陰陽説ともいわれます。陰陽思想では、すべての存在は相反する二つの性質を持つものの調和から成っているとされます。

その性質の積極的なものを「陽」とし、消極的なものを「陰」とします。例えば男・春・奇数・天は陽に、女・秋・偶数・地は陰に分類されます。

注意点としては、陰陽は善悪の概念とは全く違うもので、陰陽のバランスの概念だということです。

陰と陽の例を挙げると
女性と男性、
弱さと強さ、
マイナスとプラス、
月と太陽、
北と南
夜と昼、
偶数と奇数、
短波と長波、
高周波と低周波、
求心力と遠心力
凶と吉

・陽極まりて陰になり、陰極まりて陽となる。
(陽が強まると陰が生まれ、陽が極まると陰が生まれる)

・陽のほうが目立つが、必ず陰からの影響を強く受ける

「五行思想」とは事象の姿を現す

五行思想とは、中国古代の自然哲学の思想で、五行説ともいわれます。万物は五種類の元素からなり、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しているという思想です。

五行の「五」は五つの元素のことで、「行」は動く、めぐる、という意味を表します。

五種類の元素は人間の生活に不可欠な「木・火・土・金・水」の素材です。相手を強める影響を与える関係を「五行相性(ごぎょうそうしょう)」といい、相手を弱める影響を与える関係を「五行相剋(ごぎょうそうこく)」といいます。ここでも、強めるから良い、弱めるから悪い、ということではなく、バランスを問題としています。

 

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民俗学とは?

「民俗学」とは、民俗文化を内側から明らかにしようとする学問のことです。

現代生活のなかに伝承される文化がいかに表現され,いかなる形で存在し,またどのように推移してきたかを,同国人的,同時代人的な感覚のなかで見きわめ,さらにそれぞれの理由を追及しようとするのが目的にあります。

「民俗学」とは簡単に言ってしまえば、それぞれの地域に伝わる伝承や言い伝え、文化や人々の生活習慣を研究する学問なのです。

その中にはオカルトや妖怪など、私たちの日常に根付いている文化も含まれているのです。「民族学」や「文化人類学」と比較されることがよくありますが、「民族学」は「エスノロジー」と呼ばれ、人類の文化を研究する学問をさし、広い意味における人類学の一部門であるとされています。

 

吉野裕子著書

『扇』(初刊1970年、再刊1984年、人文書院)

 

『祭りの原理』慶友社、1972年)

『日本古代呪術』(大和書房、1974年)

 

『隠された神々』(初刊1975年、再刊1992年、人文書院)

 

『陰陽五行思想からみた日本の祭』( 初刊1978年 再刊2000年、人文書院)

『蛇』(法政大学出版会、1979年、講談社学術文庫、1999年)

 

『狐』(法政大学出版会、1980年)

『日本人の死生観』(初刊1982年、再刊1995年、人文書院)

『陰陽五行と日本の民俗』(人文書院、1983年)

 

『易と日本の祭祀』(人文書院、1984年)

『陰陽五行と童児祭祀』(人文書院、1986年)

『大嘗祭』(弘文堂、1987年)

『持統天皇』(人文書院、1987年)

『山の神』(人文書院、1989年)

『神々の誕生』(岩波書店、1990年)

『五行循環』(人文書院、1992年)

『十二支』(人文書院、1994年)

『ダルマの民俗学』(岩波新書、1995年)

 

『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院、1998年)

『易・五行と源氏の世界』(人文書院、1999年)

『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』サンマーク出版、2000年)

『陰陽五行と日本の文化』(大和書房、2003年)

『古代日本の女性天皇』(人文書院 2005年)など。

 

さいごに

 

 

少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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