「あなたはどんな時に『シンパイ』を感じますか?」
しんぱい=不安・・・
たとえば一人で留守番している時、
人前で話す時、迷子になった時、
忘れ物をした時などに、どうしようと心配な気持ちになったり、
こわくなったり、とまどったりすることがありますが、これを「不安」と呼んでいます。
不安は、危険を避けるためにそなわった、生き物本来の能力です。
たとえば、エサをあげたときにいきなりパクリと
食べてしまう動物はあまりいませんよね。
そのエサが安全かどうかをじっくり確認している動物たちを
見たことがあると思います。
人間でもそれは同じことです。
地震が起きることを心配して非常食を準備したり、
前もって忘れ物がないかどうかを確認したりしますね。
不安がまったくなければ、何か危ないことや面倒なことに
巻きこまれるかもしれませんので、この不安にもとづく行動は、
生活するためにはある程度は必要です。そして、不安の感じ方は人それぞれで、強く感じる人もいえれば、あまり感じない人もいます。
しかし何かのきっかけで、この不安が強くなりすぎることがあります。
不安が強くなりすぎると、外に出かけること・友だちと会うこと・
学校に行くこと・自分が知らないことに挑戦することなど、
今までは出来ていたことまでもが出来なくなってしまって困ってしまいます。
また、心臓がどきどきしたり、手がふるえたり、息が苦しくなったりします。
その状態が長く続くと、いつもの生活がうまく送れなくなってしまうこともあります
そこでおすすめの映画を紹介します。
インサイドヘッド2のストーリー
どんな感情も、きっと宝物になる—ディズニー&ピクサーが贈る、
あなたの中に広がる<感情たち>の世界。
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。
ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、
シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。
「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」
—シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。
巻き起こる“感情の嵐”の中で、ライリーは自分らしさを失っていく…。
彼女を救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた—。
インサイドヘッド 前作のおさらい
2015年に公開されたディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド』。
監督を務めたのは自身の記憶や家族が放つヒントを
作品に活かすことで知られるピート・ドクター。
主人公の11歳の少女ライリーは、ドクターの娘エリーさんに
インスピレーションを受けて生まれたキャラクターなのだそう。
活発だったエリーさんが11歳頃から内気になったように感じられたことを
きっかけに、ドクターは子どもの脳内で何が起きているのかを考え始めたといいます。
映画の中でライリーは、
<ヨロコビ>、<ムカムカ>、<イカリ>、<カナシミ>、<ビビリ>
という5つの感情に導かれながら成長していきます。
それぞれの感情はライリーの心の中で重要な役割を果たし、
彼女の人生のさまざまな局面をサポートしています。
特に、感情の起伏に戸惑いながら強がってきたライリーが初めて、
パパとママの前で<カナシミ>を吐露するシーンは、
健気なライリーと、子育てに葛藤してきた両親の想いが重なり、
観ている人の涙を誘う名シーンです。
『インサイド・ヘッド』は誰の中にもあるのに誰も見たことがない
“感情”を主人公に、無限に広がる“頭の中”を舞台にするという
斬新な設定と、誰もが子供の頃に経験した切ない気持ちや
家族との絆にまつわる感動のメッセージが大きな共感を呼び、
大ヒット!さらにアカデミー賞®長編アニメーション賞を受賞しました。
インサイドヘッド2の世界観の魅力
思春期の少女ライリーが、様々な感情と葛藤しながら成長していく物語です。
前作で描かれた「喜び」中心の世界から、より複雑で多様な感情が
渦巻く世界へと広がっています。
* 思春期の心の表現: 思春期の心の変化を、感情たちが住む
カラフルな世界で表現することで、視聴者は自身の経験と
重ね合わせながら共感することができます。
* 成長と変化: ライリーが成長するにつれて、
感情たちも新たな経験や感情と向き合い、
変化していく様子が描かれています。
* 多様な感情の共存: 喜びだけでなく、
悲しみ、怒り、嫌悪、そして新たな感情まで、
様々な感情が共存し、互いに影響を与え合います。
* 自己発見の物語: ライリーが自分自身を見つける過程は、
観る者にも自己発見のきっかけを与えてくれます。
* 感情の都市: ライリーの頭の中は、感情たちが住む都市として
描かれており、各感情が担当するエリアや記憶の保管場所など、
ユニークな設定が魅力です。* 感情の擬人化: 各感情が個性的なキャラクターとして描かれており、
彼らの行動や会話を通じて、感情の役割や人間への
影響が分かりやすく表現されています。
* 視覚的な面白さ: カラフルな世界観と、感情たちのコミカルな動きが、
視覚的な楽しさを提供します。
なぜ魅力的か?
インサイドヘッド2は、単なるアニメーション作品ではなく、
成長期にある誰もが共感できる普遍的なテーマを描いています。
自分自身の感情と向き合い、成長していくライリーの物語は、観る者に勇気と感動を与えてくれるでしょう。
ライリーの中の感情たち
元の感情(前作から登場)
* ヨロコビ: いつも明るく、ライリーの幸せを第一に考えているリーダー的存在。
* カナシミ: 内気で泣き虫だが、優しい心を持っている。
* イカリ: 情熱的で闘争心にあふれ、怒りの感情を担当。
* ムカムカ: 批判的で皮肉屋。
* ビビリ: 臆病で用心深い。
新しい感情(今作から登場)
* シンパイ: ライリーの将来を案じ、慎重な行動を促す。
* イイナー: 流行や新しいものに敏感で、楽しさを追い求める。
* ダリィ: 面倒なことや努力を避け、楽をしたいと思う。
* ハズカシ: 恥ずかしがり屋で、人の目を気にする。
これらの感情が、思春期を迎えたライリーの中でどのように活躍し、
成長していくのかが描かれています。
ライリーの中の感情たち
* ヨロコビ:
ライリーを常にポジティブな状態に保ち、新しい経験を楽しませようとする。
しかし、時には現実を見ないまま楽観的になり過ぎることもある。
* カナシミ:
ライリーの心に寄り添い、感情のバランスを取る役割。
しかし、過度に悲観的な思考に陥らせることもある。
* イカリ:
不当な扱いを受けた時などに、ライリーを守ろうとする。
しかし、怒りがエスカレートし、周囲との関係を悪化させることもある。
* ムカムカ:
不合理なことや不公平なことに対して批判的な意見を言う。
しかし、常に否定的な態度でいるため、周囲をイライラさせることもある。
* ビビリ:
危険な状況からライリーを守ろうとする。
しかし、過度に心配しすぎて、新しいことに挑戦するのをためらわせることもある。
新しい感情
* シンパイ:
ライリーの将来を案じ、慎重な行動を促す。
しかし、過度に心配しすぎて、ライリーを不安にさせることもある。
* イイナー:
流行や新しいものに敏感で、ライリーを楽しい気持ちにさせる。
しかし、周りとの違いを意識しすぎて、孤独感を抱かせることもある。
* ダリィ:
面倒なことや努力を避け、楽な道を選ぼうとする。
しかし、目標に向かって努力することを怠けさせ、成長を妨げることもある。
* ハズカシ:
恥ずかしいことを恐れて、行動を制限してしまう。
しかし、自分の気持ちを素直に表現することを難しくし、
人間関係を築く上で障害となることもある。
各感情は、ライリーの良い面も悪い面も引き出す可能性を持っています。
重要なのは、どの感情も必要不可欠であり、バランス良く存在することで、
ライリーは健やかに成長できるということです。
映画では、これらの感情たちがどのように協力し、時には衝突しながら、思春期のライリーの心の成長を支えていくかが描かれています。
すべての感情が大切である理由とは
インサイド・ヘッドの世界観にも通じる考え方ですが、
人間にとって全ての感情は大切です。
なぜでしょうか?
1. 感情は人間らしさの根幹
* コミュニケーションの基盤: 喜怒哀楽といった感情は、他者とのコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
* モチベーションの源泉: 目標達成や挑戦心を生み出すのは、多くの場合、喜びや期待といったポジティブな感情です。
* 学習と成長の促進: 失敗や挫折から学ぶためには、悲しみや怒りといったネガティブな感情も必要です。
2. 感情のバランスが重要
* 心の健康: 様々な感情を経験することは、
心の健康を保つために重要です。
* 適応能力の向上: 異なる状況に対応するためには、
柔軟に感情を切り替える能力が必要です。
* 人間関係の深化: 相手の感情を理解し共感することで、
良好な人間関係を築くことができます。
3. 感情を抑圧すると悪影響
* ストレスの増加: 自分の感情を無視したり、
抑圧すると、ストレスが蓄積されやすくなります。
* コミュニケーション障害: 感情を表現できずに、
誤解や衝突が生じる可能性があります。
* 心理的な問題: 長期的に感情を抑圧すると、
うつ病や不安障害などの心理的な問題を引き起こすリスクが高まります。
つまり、全ての感情は、私たちが人間として成長し、幸せな人生を送るために必要な要素なのです。
インサイド・ヘッドでは、様々な感情が協力してライリーの成長を支えていました。現実世界でも、それぞれの感情が持つ役割を理解し、バランスよく扱うことが大切です。
まとめ
さらに深く知りたい方へ
* 映画.comの特集ページ: インサイド・ヘッド2の世界観をより深く理解したい方は、映画.comの特集ページがおすすめです。映画のあらすじや見どころ、登場人物紹介などが詳しく掲載されています。
* 感想・レビュー記事: 他の人の感想を読むことで、新たな視点を得ることができます。
映画.comの特集ページはこちら: https://eiga.com/movie/100829/special/
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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