高級ホテル・高級旅館に特化した宿泊予約サイト「一休.com」をはじめとするネットサービスを展開している、創業者の森正文さんの強みはどんなところにあるのでしょうか。
こんな疑問にお答えします。
高級ホテル【一休】の森正文社長の基本は三方よし、喜ばれ周りも幸せになる
高級ホテル・旅館のネット予約ビジネスからスタートし、厳選したレストランの予約にも手を広げ事業を拡大中の一休。
創業者の森正文社長は日本生命保険という大樹の下を飛び出し、一時は友人たちから「自殺でもしかねない」と思われるほど追い込まれた時期もあったですが、そこから一発逆転人生を歩みはじめます。
そこで今回の記事は、高級ホテルのネット予約などの事業から、成功に導いた森正文さんの「三方よし」からの逆転人生をまとめてみました。
この記事で分かることは…
- 三方よしの意味がわかります。
- 高級ホテル予約サイト「一休.com」の森正文さん
- 高級ホテル予約サイト「一休.com」のビジネススタイル
- 「一休.com」で貴重な時間を大切な人と過ごす
まずは、高級ホテル予約サイト「一休.com」の創業者 森正文さんの考えの基本にあると思われる「三方よし」を見ていきましょう。
”三方よし”
「世のため、人のため」という”利他の精神”です。これが”自利”にハネかえってくるんです。
「三方よし」をモットーに、自らの利益のみを求めることなく、多くの人に喜ばれる商品を提供し続けながら少しずつ信用を獲得していくのです。
さらに利益が貯まると無償で世間の為にも大いに貢献をします。
つまり三方よしとは、「商いは自らの利益のみならず、買い手である顧客はもちろん、世の中にとっても良いものであるべきだ」という現代の経営哲学にも通じる考え方なのです。
この「三方よし」の精神は現代の日常生活においても、「相手よし 自分よし みんなよし」という言葉に置き換えられる大切な考え方です。
「信頼」は事業にとって最高の資産であり、マーケティングやブランディングの究極の目標でもあります。
構想案の段階で、明確な「社会的意義」「持続性」に対する意識を持つことが、信頼醸成の第一歩となり、構想案の実現に向かっての推進源となっていくのです。
高級ホテル予約サイト「一休.com」の森正文さん
森正文(もり・まさぶみ) 1962年、東京都生まれ。60歳。
86年、上智大学法学部卒業と同時に日本生命保険に入社。
ニューヨークの投資顧問会社への派遣、融資・審査部門等を経験したのち、98年、退社。
1998年7月に一休の前身プライムリンクを起業し、代表取締役に就任。
2000年に宿泊予約サイト「一休.com」を立ち上げ、成長軌道に乗る。
拡大至上主義者の多いネット企業経営者には珍しく、経営は泥臭く、堅実。順調な収益の伸びもあって、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長から「日本でもっとも楽な社長の一人」と言われたこともあります。
森さんが1988年に設立をしましたが、いま一休から完全に身を引いています。
森さんは元日生マン。「人生は一度。自らの手で事業を」という思いが募ります。
30代手前での手元資金は約300万円。
このままサラリーマンをしていたのじゃだめだなと思ったのです。しかし起業するにしても何もアイデアがない。辞めるとアイデアが出ると思って、自己資金3000万円余を持って会社を創ったのですが、何も浮かんでこない!
やりたい事業があるが300万円では、資金不足。そこで手を突っ込んだのは株式投資でした。
しかし失敗。逆に200万円を失います。
失敗しお金を失なって悩んでいる森さんの前に日生時代の人脈から、こんな話が舞い込んできます。
夜桜見物に好立地で知られていた東京・新宿のホテルの「スイートルームを売ってみないか?」
という声でした。
「いや。ある人と話していて、オークションサイトを思いついたのです。アメリカにはイーベイがありましたが、当時、日本には同種のものはあまりありませんでした。最初は企業の在庫品などを扱うことを考えたのですが、思うように商品が集まらない。たまたま西新宿の高層ビル街を歩いていると、オフィスビルには煌々と明かりがついているのに、ほとんど電気がついていないビルがある。それがシティホテルだった。すでに楽天がオークションサイトを始めていて、何かに絞り込まないといけないと考えていたところでしたので『ホテルの空き室こそ究極の在庫だ』、これでいこうと」
森さんは、一泊50万円也で“スイートルーム”の売りに成功します。
そして、この実績でホテルから「他の部屋も売って欲しい」に話が舞い込んできます。
森さんは、これを契機に高級ホテル・高級旅館事情を徹底的に調べ上げました。
そして「これはいける」と判断をし、2000年にホテル・旅館の「通販予約サイト」を立ち上げました。
森正文さん創業の高級ホテル予約サイト「一休.com」
100億円を超える利益をたたき出すネット企業とは違って「一休.com」は爪に火を灯すようなビジネスモデルです。
たとえばホテルから4万円の部屋を2万円で提供してくれる場合、一休.com」は10%の2,000円をホテルからもらいます。
でも、400円は宿泊されたお客様にポイント還元するので実際は8%、1,600円が収入。
この手数料の積み上げで人件費や家賃、広告費をまかないます。「一休.com」の強みは在庫を持たないところです。
部屋が空くとホテルがシステム上で入力するので、商品はホテルから24時間提供されます。
「一休.com」はオークション会場のようになっているのです。
「ホテル・旅館」の宿泊予約は、今後も30~40歳代の比較的余裕のある層をターゲットにしています。
それに対し、レストラン予約は単価の関係もあって20歳代が中心。
スマートフォンと相性がいいことと、取扱施設数の増加もあり、利用者が急激に伸びています。
森正文さん「一休.com」の三方よし
経営はネット系企業とは思えぬ対面営業を重視するなど極めて地道である。
現場へ行くこと
森さんは、社員に常日頃、言い聞かせている言葉があります。
「会社には商売のネタはない。取引先へ行って話しているうちに、レストランの人やホテルの人がぼやいた課題を親身になって解決してあげる。そうすることでうちも、取引先も、お客さまもウインウインの関係が作れるのだと口を酸っぱくして言っています」
もちろん、森さん自身もホテルの総支配人やレストランの経営者と頻繁に会って、御用聞きに徹しています。
森さんは「三方よし」を旨とすることによって、ネットビジネス時代という中でありながらも「信頼」を獲得してきました。
「信頼」を得た事業は、さらに多くの人を巻き込み、多くの価値を提供し、いきもののように成長をしていくのです。
「一休.com」で貴重な時間を大切な人と過ごす
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まとめ
「三方よし」は「買い手よし、売り手よし、世間よし」といわれ、近江商人の活動の理念を表わすものです。
その原典は江戸時代中期の近江商人である中村治兵衛が孫に残した書置にあるとされ、そこには、
「たとへ他国へ商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い」とあり、自分の事よりもお客の事を考え、みんなの事を大切にして商売をすべき、という風に書かれています。
企業の社会的責任(CSR)が強く叫ばれるようになった昨今、企業の間でも、近江商人の大切にしていたこの三方よしの考えが注目されています。
ビジネス言葉に「win-win」というものがありますが、売り手よし、買い手よし、ここまでは上手くいっても、世間よしには中々繋がらないものです。
そこで、CSRを実践するため自社の経営理念に三方よしの考えを取り入れる企業が増えているのです。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました!
GMO熊谷正寿丸の生い立ちは○○が無さすぎて奥さんを泣かせていた男
反骨精神を富む天才はダイソン創業者|失敗するのは当たり前【失敗のすすめ】
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