学校の図工の授業で「彫刻」があるけど、年齢が近くて彫刻の凄い人っているの?
こういった疑問にお答えします。
最年少の版画職人 吉田悠太くん
吉田悠太くんは、11歳で「北斎」の作品に魅了され、版画を全て独学で学び15歳で彫師として就職した最年少の版画職人です。
彼は13歳にしてプロの彫師となった天才少年です。その版画の作品のレベルは個展を開けるほどの実力です。
今回の記事は、そんな吉田悠太くんにスポットライトを当て、その職人への道をまとめてみました。
結論:吉田悠太くんは、発達障害(自閉症スペクトラム障害)があるが、集中すると人並みはずれた能力を発揮し、現在は、版画作家として活動しています。
吉田悠太くんのプロフィールと経歴
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名前:吉田 悠太
生年月日: 2006年
出身: 京都府
職業: 版画作家
吉田悠太くんは、幼い頃から団体行動が苦手、夜になると「学校へ行きたくない」と暴れて
「僕なんか生きていいてもしょうがない」と言ったそうです。
そして、学校が嫌になってしまい、低学年の頃から不登校になってしまいました。
そんな母親の和美さんは、悠太くんを厳しく叱る毎日でした。
和美さんは、息子を殺して死のうかと思ったこともあったようです。
その理由は、吉田悠太くんには発達障害(ASD)があるのです。
ASD(自閉症スペクトラム障害)は、子どもはパニックになると
暴言、暴力などをふるうこともあるそうです。
吉田悠太くんにそういった言動があったのかどうかはわかりませんが、
発達障害の子どもの育児に和美さんが思い悩んでいたであろうことは
想像に難くありません。
吉田悠太くんと葛飾北斎との出会い
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そんな悠太くんの両親は、「何か秀出るものがあれば、この子の人生が変わる」と興味のあることには何でもチャレンジさせてあげました。
たとえば、一緒に漢字検定に挑戦する。2.興味をもったことはチャレンジさせる。
何が本人に合っているのかわからないので、
興味があることに関しては止めないそうです。
そして、小学5年生の時に、葛飾北斎の版画に出会い、衝撃を受けます。
葛飾北斎の浮世絵木版画を見たことをきっかけに、版画に興味を持つようになったのです。
独学で江戸時代の浮世絵を再現するようになり、1年間で葛飾北斎や歌川広重など6作品を制作したそうです。
本格的な彫りの技術を求めて、2019年からは「竹笹堂」に就職し、彫師として修行中なのです。
吉田悠太くんの彫師として修行
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悠太くんの才能に注目したのは、東京大学の「異彩発掘プロジェクト」の中邑教授でした。
「北斎の版画をコピーしているだけではダメだ」
悠太くんは、その言葉に触発され引きこもり状態だった状況から、外に出て自分の目で自然の風景を見にいくようになります。
その後、藤澤洋さんという凄い彫師さんに弟子入りし、中学卒業後、「竹笹堂」に最年少の彫師として入社します。
絵師が描いた版下絵を元に版画の原板となる「版木」を作るのが「彫師」です。
絵師のように表舞台に出ることはありませんが、非常に高い技術が必要とされる専門職です。
彫師として認められるには10年以上の修行が必要と言われます。
そうなると悠太くんの10年後の姿、24歳のときにはどのようになっているか想像するとワクワクしますね!
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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